数年前にラグビーワールドカップがあった際には、テレビの前で多くの人が観戦し一大ブームになりましたが、正直ラグビーの複雑なルールは分からず、選手の熱気や点数の大小だけで勝った・負けたを楽しんだのではないでしょうか。
実際にプレーするとなると、ルールがわからなければどのようなことをすればいいか判りませんよね。最悪、知らずに行った行動が違反内容であり周りに迷惑をかけてしまったり、自分自身にペナルティが付いてしまったりなんてこともあるでしょう。
この記事では、グラウンドゴルフのルールが簡単にわかるように解説いたします。この解説を読んで頂ければ、グラウンドゴルフのルールを一通り理解することができ、グラウンドゴルフのプレーを本格的に楽しむことができるようになります。
難しい内容ではありませんので、ルールを理解して楽しんでいきましょう。
グラウンドゴルフのルールは、日本グラウンド・ゴルフ協会が制定しています。2章16条の内容で構成されています。
第1章は、グラウンドゴルフをプレーする際のエチケットについてです。複数の仲間と一緒にプレーしますので、仲間に対しての気配りは欠かせません。マナー面で気を付けたいことが3条で構成されています。
第2章についてはゲームに関するルールが定められています。ゲームをプレーする中で守らなければいけない内容が定められています。こちらはゲーム内容、打ち方や反則、ボールの取扱いについて13条の内容で構成されています。
第1条から第3条ではエチケットやマナーに関するルールが定められています。
まずは自分のプレーが終わったら次の人の邪魔にならないような場所に移動すること。
そうしないと後のプレーヤーがプレーできませんから、当たり前と言えば当たり前のことですね。
次にボールを打った際に作ってしまった穴や足跡は直しておくといった自身のプレーに対するエチケット、同伴プレーヤーが打つときには話をしたりボールやホールポストの近くや後ろに立つなど他のプレーヤーのショットの邪魔にならないような気配りがルール化されています。
覚えなくても気配りすべき内容ばかりだといえます。
第4条から第16条ではゲームの進め方などに関するルールが定められています。
まず第4条ではグラウンドゴルフがどのようなゲームなのかということが示されています。
所定の場所から決められた打順に従い、ホールポストの内側で止まった状態である「トマリ」までの打数を数え競うというゲームだと規定されています。
第5条では、利用する用具について示されています。使う用具にはクラブ・ボール・ホールポスト・スタートマットがあり、それらは協会によって定められたものでなくてはいけないと規定されています。
好きな形状に作ったクラブやボールでのプレーはNGだということが、ルール上決まっているのです。
標準コースについては第16条で示されており、50m・25mの外回りホール、30m・15mの内回りホールが各2ホール計8ホールで構成されます。字のとおり、『回』という字の形のコース設計になります。
審判は専属で人を付けることはなく、自分自身が判定を行うことが第15条で記されています。判断に迷うことがあれば、同伴のプレーヤーの同意を得てゲームを進めます。
ボールの打ち方と反則については第6〜10条に定められています。反則は全て1打を付与することになります。
ボールの打ち方については、クラブのヘッドで正しく打つことと規定されており、押し出したりクラブのヘッドで掻き寄せたりするのは反則になります。ですが、空振りについてはカウントしなくても良いことになっています。
初球以外はマットではなくボールの止まっている場所から打ちます。整地された専用ホールを使うわけではないので、草が生えたような場所にボールが止まることもあります。
草や木が邪魔という理由でボールを動かすことや、周辺の草を勝手に刈ったり、ライン上にある邪魔な木の枝を折ったりすることは反則になります。
また、足場が悪く板を引いてプレーすることや他のプレーヤーに支えてもらうことなど、プレーヤーが他の方から支援を受けることも反則になります。
打ったボールがコース外に出たときや、万が一紛失した場合、紛失した場所やコースアウトした場所からホールポストに近寄らないプレーの可能な場所から、1打追加カウントしてプレーを再開させます。
また、実際にプレー中にボールを使った打球練習も反則となり、その場合も1打カウントするようになります。
一人で屋内プレーするスポーツではありませんので、打順が後になれば他の方のボールがコース上にあります。
また強風が吹くなど、予期せぬことが起こることもあります。これらについては第11条から14条迄で定められています。
複数のプレーヤーで楽しむグラウンドゴルフですので、自分より先の打順の人のボールがコース上に当然ながら転がっています。
そのため、そのボールがプレーの妨げになる場合には、一時的にボールの持ち主に取り除いてもらうことを要求できます。
持ち主はホールポストに対してボールの後方側にマーキングしてからボールを取り除き、その位置に戻してプレーを再開します。
もし、距離の離れた場所にあったボールに打球が当たってしまった場合、最終的に止まった場所からプレーします。
一方で当たってしまったボールは、元の止まっていた場所にボールを戻してからプレーすることが定められています。
基本的には打って止まった場所から次回プレーするのですが、強風によるボールの移動は、止まった場所からボールを打つことになります。
動いている間は打ってはいけません。もしホールポスト狙いで打ち損じてしまいポスト横に止まっていたボールが、風により自然にホールポストに入った場合は、トマリとしてそのホールは終了となります。
なお、ゴルフとは違いコースが短いグラウンドゴルフでは、ホールインワンが十分に狙えるスポーツです。ホールインワンした場合、1回につき合計の打数から3打を差し引いて合計打数の計算をするようにします。